9月・10月研究会のお知らせと雑感2015年09月15日 20時59分24秒

 異常気象に台風、火山の噴火など自然界では人智を越えた活動が続いています。人間社会(日本社会)への警鐘として受けとめれば良いのでしょうか。

 愛知県介護支援専門員実務従事者基礎研修が始まっています。今月下旬は演習ですが、形式ではなく、本質を少しでもつかめるように、参加者の感性に働きかけていきたいと思います。教育の本来は能力を引き出すことにあり、研修の本来は能力を向上させるところにあります。「教え」込んだり、強制的に訓練するのではないことを認識して、自発活動として学習できるように支えられる研修でありたいと思います。

 ところで、今月9月2日(水)〜3日(木)と新潟県老人福祉施設研究大会が開催されました。今回が第21回で、およそ600名の方(入所・通所施設関係者、在宅ケア関係者など)が参加された、けっこう力の入った大会でした。1日目は解剖学者で東京大学名誉教授の養老孟司氏の記念講演があり、その中で強く印象に残ったお話しがいくつかありました。そのときのお話しは、研究会の中でお伝えしますが、知識と自分の感覚が一体となっていることの重要性や、言葉と行動の一致について、グローバルとローカルの関係でローカルで十分なことなどについて、メディア主導の社会に対する皮肉もあり、自身の考えるところにふれる内容でした。
 また、2日目の分科会は、法人経営、デイサービス経営、介護と医療の連携、認知症ケア、特別テーマと5つあり、私は認知症ケアを担当しました。午前中の講義の後、午後は7施設から事例発表がありました。いずれも優れた取り組みや工夫が見られる取り組みで、日頃の業務もしっかりしていると感じられる内容でした。その中でも、利用者が望んでいることを日々の生活に活かす特別養護老人ホームの取り組み(「もう一つの我が家づくり」)は、施設ケアマネジメント研修の中に反映したい内容でした。施設ケアのあり方、居宅ケアのあり方を研究する上で、とても多くの示唆を含んでいました。

 それでは、9月以降の研究会についてお知らせします。

1)研究会日時・会場

  9月研究会: 9月26日(土)午後1時30分~午後4時30分
         CHUTOホール 803

 10月研究会:10月17日(土)午後1時30分~午後4時30分
         CHUTOホール 803

研究会会場は、午後1時から5時まで使用できますので、早く会場に到着された方は、部屋でお待ちください。
   〒460-0008  名古屋市中区栄4丁目16番29号 中統奨学館ビル

   地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車後、栄駅13番出口より南へ徒歩5分
会場(中統奨学館)またはオフィスパークナゴヤのHPをご覧ください。

2)研究会内容
  (1)ケアマネジメント事例研究と事例研究を基礎としたスーパービジョン
  (2)対人援助やコミュニティ・ケア、制度に関する勉強会
  (3)その他

3)参加対象
 コミュニティ・ケアやケアマネジメントに関わっているケアマネジャーやサービススタッフ、研修スタッフなどです。
 ご自身のスーパービジョンや事例研究を希望される方は、「事例」をご持参ください。