9月研究会は9月24日(土)です2011年09月09日 22時40分40秒

 7月から8月にかけて愛知県の主任介護支援専門員研修や専門課程1の研修などが行われました。そして、現在は介護支援専門員実務従事者基礎研修行われています。介護支援専門員の研修は実務研修~主任介護支援専門員研修の間にいくつかの「法定研修」や自主研修などがありますが、研修実施機関の姿勢やトレーナーの「実力」、参加者の意識などによって、その効果も変わってきます。介護支援専門員の「資質向上」はいうまでもありませんが、研修担当者などの「資質向上」も重要ですね。
この間の研修に関わってきた中で思ったことなどありますが、内容を少し紹介します。
 主任介護支援専門員研修では、「ケースの見立て」についても理解を深めていただくようにしました。「見立て」を的確に説明できる力は当然必要ですが、「見立て」をふり返ることができるよう当を得る質問(「よい質問とはよい答を引き出す質問である」ということ)を行えるようになることで、よく言われる「気づき」を「あなた任せ」にしないことを考えていただきました。この「見立て」は、自分がケアマネジメントを展開するうえだけでなく、スーパーバイザーとして介護支援専門員などに関わっていくうえでも必要な視点であります。
 質問の例として、次の文言を挙げて理解を深めていただきました。
 1 このケースのどこに着目しましたか?(気づきの切り口は?)
 2 なぜそこに着目しましたか?(ひらめいた予測は?)
 3 なぜこのような状況になっていると思いましたか?(第一の仮説・見立ては?)
4 このケースを理解するためにはどのような情報が必要ですか?(不足している情報は?)
 5 このケースの全体像と状況はどのようになっていますか?(第二の仮説・見立ては?)
 6 クライアントは何をしていましたか?
 7 その時期に家族はどのように動いていたのでしょうか?
 8 その時期に家族以外の関係者はどのように動いていたのでしょうか?
 9 それによって何が変化したのでしょうか?
 10 現在、クライアントはどのように動いているのでしょうか?
 11 現在、家族はどのように動いているのでしょうか?

 また、実務従事者基礎研修の演習では、「現象」をていねいに見ることから始まることを切り口にして、現象の整理、課題を導くための連関的理解をすすめるなど、アセスメントの実践的理解を深められるように研修展開しています。

 9月の予定は次のとおりです。前回の会場と同じですので、よろしくお願いします。

1)研究会日時
   9月研究会: 9月24日(土)午後1時30分~午後4時30分
     会場は、午後1時から5時まで使用できます。
2)研究会会場
  CHUTOホール802
   〒460-0008  名古屋市中区栄4丁目16番29号 中統奨学館ビル
   TEL 052-219-2018 (ホール総合受付)
会議室連絡先 Office Park NAGOYA(090-9905-7460)
   地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車後、栄駅13番出口より南へ徒歩5分
   久屋大通公園を挟んで松坂屋北館の東になります。
アクセスマップを参照するか、会場(中統奨学館 CHUTOホール)http://www.chuto.co.jp/hall/access.html
   またはオフィスパークナゴヤのHPをご覧ください。

3)研究会内容
  (1)ケアマネジメント事例研究と事例研究を基礎としたスーパービジョン
  (2)対人援助やコミュニティ・ケア、制度に関する学習会
  (3)その他

4)参加対象
  コミュニティ・ケアやケアマネジメントに関わっているケアマネジャーやサービススタッフ、研修スタッフなどです。
  参加される方は、「事例」をご持参(写しを2~3部)ください。

5)その他
  参加される方には、会場費の負担(参加者で分担)をお願いすることがあります。