ようやく秋も深まってきました ― 2022年10月24日 12時55分07秒
10月半ばになっても夏日となる日もある今年ですが、野山や田畑を見ると、朝夕の冷え込みとともに一気に秋の気配が感じられるようになりました。
夏の疲れ(というより年齢から来る衰えといった方がよいと思いますが)が少しずつとれてきて、部屋の片付けなどを少しずつ始めています。一日に1回は香を焚いて内観する時間も確保できています。調香することはせず、香木店の線香やコーン型香を用いるので、香を嗜む人から見たら相手にされないような輩ですが、香木と薬種由来の薬系素材でつくられた香は疲れた頭の中を鎮めるうえで役立っています。香木の匂袋は身のまわりに置いておくのが一般的な使用法ですが、私はものごとを考えるとき、アイデアが浮かばないときなどに香りを嗅いでいます。
五感ということばがあります。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5つで、人が外界を感知するための感覚機能として古来からいわれてきたものです。現在では感覚機能は5つではないことは明らかですが、五感ということばには生理学的な意味以上のものがあります。
人が現象をどのように受けとめるかというとき、認識論や存在論で考えるということについてはお話ししてきましたが、外界を知る入口である五感は極めて重要な働きがあります。感覚器としての機能があってもそれをどのように使っているかということと認識論や存在論は結びついています。
難しく考えなくても、わたしたちは日頃「美味しい」「美しい」などということばを使って事象を説明しようとしていますが、「美味しい」とか「美しい」という感覚は何を基準にしているのでしょうか。他と比較してということもありますが、それらはその人の主観によって定義されています。よく飲食店の口コミサイトやテレビの番組の出演者などによる「美味しい」とか「美しい」ということばが氾濫していますが、実際に口にしたりすると「評判ほどではない」というコメントもよく見られます。それは、わたしたちの感覚器をとおして認識される事象は人によって異なるからです。生活の中で培われたものや入力されたものが人それぞれに異なるからです。名古屋の味噌煮込みうどんを美味しいと感じる人もいればそうでない人もいます。京うどんを物足りないと感じる人もいます。
現在では日本国中だけでなく世界の「美味しいもの」が家にいながら味わえるようになってきましたが、やはり、「地元」で味わえる感覚とは異なります。そのため、「美味しさ」を感じるために「地元」の風景や生活を思い浮かべながら、想像の翼を拡げ、少しでも感覚を近づけようとすることで差を埋めようとします。
対人援助において、相手の見方や考え方にあわせることは難しいですが、五感をとおして得る認識を微調整しようとする試みが大切です。
さて、11月研究会は11月12日(土)13:30〜16:30に会場(名古屋国際センター 第3研修室:4階 ※3階と間違えないでください)を予定しています。
会場に来られない方にはオンライン(会場などの都合などで万全にはできませんが)参加をサポートします。
当日、オンラインで参加(出席)を希望する方は、11月10日(木)18時までに「オンライン参加希望」の旨、連絡してください。(事前登録者に自動的にミーティングID等を連絡することはしません。)希望者には必要に応じて確認の上、ミーティングIDなどを11月11日(金)にお知らせします。オンライン登録されていない方で希望される場合には、個人メールアドレスを添えてその旨し込んで下さい。
12月は次の日程で開催予定していますが、情況により中止(休会)することがありますので、直前の連絡も含めて、確認してください。
<2022年12月研究会>
日時: 12月10日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
また、会場使用にあたっての注意事項(以前に記載しています)も遵守していただきます。
不明なことがあれば、LINEかE-mailか、このブログのコメント欄(原則、コメントについては一般公開しません)から連絡してください。
夏の疲れ(というより年齢から来る衰えといった方がよいと思いますが)が少しずつとれてきて、部屋の片付けなどを少しずつ始めています。一日に1回は香を焚いて内観する時間も確保できています。調香することはせず、香木店の線香やコーン型香を用いるので、香を嗜む人から見たら相手にされないような輩ですが、香木と薬種由来の薬系素材でつくられた香は疲れた頭の中を鎮めるうえで役立っています。香木の匂袋は身のまわりに置いておくのが一般的な使用法ですが、私はものごとを考えるとき、アイデアが浮かばないときなどに香りを嗅いでいます。
五感ということばがあります。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5つで、人が外界を感知するための感覚機能として古来からいわれてきたものです。現在では感覚機能は5つではないことは明らかですが、五感ということばには生理学的な意味以上のものがあります。
人が現象をどのように受けとめるかというとき、認識論や存在論で考えるということについてはお話ししてきましたが、外界を知る入口である五感は極めて重要な働きがあります。感覚器としての機能があってもそれをどのように使っているかということと認識論や存在論は結びついています。
難しく考えなくても、わたしたちは日頃「美味しい」「美しい」などということばを使って事象を説明しようとしていますが、「美味しい」とか「美しい」という感覚は何を基準にしているのでしょうか。他と比較してということもありますが、それらはその人の主観によって定義されています。よく飲食店の口コミサイトやテレビの番組の出演者などによる「美味しい」とか「美しい」ということばが氾濫していますが、実際に口にしたりすると「評判ほどではない」というコメントもよく見られます。それは、わたしたちの感覚器をとおして認識される事象は人によって異なるからです。生活の中で培われたものや入力されたものが人それぞれに異なるからです。名古屋の味噌煮込みうどんを美味しいと感じる人もいればそうでない人もいます。京うどんを物足りないと感じる人もいます。
現在では日本国中だけでなく世界の「美味しいもの」が家にいながら味わえるようになってきましたが、やはり、「地元」で味わえる感覚とは異なります。そのため、「美味しさ」を感じるために「地元」の風景や生活を思い浮かべながら、想像の翼を拡げ、少しでも感覚を近づけようとすることで差を埋めようとします。
対人援助において、相手の見方や考え方にあわせることは難しいですが、五感をとおして得る認識を微調整しようとする試みが大切です。
さて、11月研究会は11月12日(土)13:30〜16:30に会場(名古屋国際センター 第3研修室:4階 ※3階と間違えないでください)を予定しています。
会場に来られない方にはオンライン(会場などの都合などで万全にはできませんが)参加をサポートします。
当日、オンラインで参加(出席)を希望する方は、11月10日(木)18時までに「オンライン参加希望」の旨、連絡してください。(事前登録者に自動的にミーティングID等を連絡することはしません。)希望者には必要に応じて確認の上、ミーティングIDなどを11月11日(金)にお知らせします。オンライン登録されていない方で希望される場合には、個人メールアドレスを添えてその旨し込んで下さい。
12月は次の日程で開催予定していますが、情況により中止(休会)することがありますので、直前の連絡も含めて、確認してください。
<2022年12月研究会>
日時: 12月10日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
また、会場使用にあたっての注意事項(以前に記載しています)も遵守していただきます。
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