4月研究会のお知らせ2013年03月22日 00時00分50秒

 河畔の桜は蕾を大きくふくらませています。数日後には開花しはじめ、来週末には見頃を迎えることでしょう。愛知県下では公立高校の合格発表があり、子どもたちは次のステップをどのように踏み出すかが大切な時期ですね。
 2月に学生を連れて北欧(スウェーデンとデンマーク)に行ってきましたが、今年は「暖冬」なのか、気温は氷点下であっても、ストックホルムのメーラレン湖はほとんど凍っていなく、市役所前も豊かな水を湛えていました。
ストックホルムでは高齢者、障がい者、子どもの施設を訪問しましたが、私がどうしても学生を連れて行きたかった知的障がい者が中心となって働いているレストランでのランチタイムは、日本の障がい者をとりまく環境との大きなちがいに学生たちも驚き、印象深かったようです。日本で障がい者が働くレストランといえば、「指導職員」のもとでアシスタントのように行動しているのを見ますが、このレストランでは(私が知っている他のレストランもそうですが)主役はあくまでも知的障がい者本人で、レストランに食事に来るお客さんに対して、食事をはじめとするサービスをきちんと提供できるように、彼ら自身が工夫し、努力するのを、サポート職員が技術上のアドバイスする実際を目の当たりにして、一人ひとりのプライドを尊重した「援助技法」の前提を知ることができたようです。もちろん、目的の一つでもあるランチは美味しく、量もあって、満足のひとときを過ごしました。
デンマークはコペンハーゲンとその近郊の子どもの保育施設と障がい児(青少年)の教育施設を訪問しました。どちらもしっかりと時間をとっていただき、学生は細かなことまで理解できたようです。生命の尊厳を乳幼児期から体験的に理解できるようにしている幼児園のプログラムは、日本のように細かいものではなく、保護者との共同的理解を深める関わりやニーズの確認などの上に成り立っていることを知ったようです。特別支援学校での、一人ひとりの状態に応じたプログラムと教育手法については、その深さまでは理解できなかったようですが、概要は知ることができたようでした。日本との文化、施策のちがい、人々の意識のちがいがあってのことと理解した学生が、「日本では無理だ」と考えるのではなく、「どのようにしてくことが重要なのか」ということを理解して、今後の学習を深めていければいいなと思いました。
文化のちがいといえば、コペンハーゲンは自転車都市ですが、いろいろ趣のある、かつ実用的なたくさんの自転車をみることができ、道路事情さえ許せば、日本に持ち帰って乗りたいなあと眺めていました。

 それでは、次回の研究会についてお知らせします。

1)研究会日時
  1月研究会: 4月20日(土)午後1時30分~午後4時30分
会場は、午後1時から5時まで使用できます。
2)研究会会場
  CHUTOホール 605
   〒460-0008  名古屋市中区栄4丁目16番29号 中統奨学館ビル
会議室連絡先 Office Park NAGOYA(090-9905-7460)
   地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車後、栄駅13番出口より南へ徒歩5分
アクセスマップ http://www.chuto.co.jp/hall/chutomap.gif を参照するか、会場(中統奨学館)またはオフィスパークナゴヤのHPをご覧ください。

3)研究会内容
  (1)ケアマネジメント事例研究と事例研究を基礎としたスーパービジョン
  (2)対人援助やコミュニティ・ケア、制度に関する勉強会
  (3)その他
4)参加対象
  コミュニティ・ケアやケアマネジメントに関わっているケアマネジャーやサービススタッフ、研修スタッフなどです。
  ご自身のスーパービジョンや事例研究を希望される方は、「事例」をご持参(写しを2部)ください。