福祉と介護のマネジメント研究会

　2017年が始まりましたが、世の中の動きはどのように進んでいくのでしょうか。

　さて、このところ（といっても数年前からですが）気になることがあります。「自立支援」とは何でしょうか。20年前まではほとんどの人が使わない、知らない言葉でしたが、今では高齢者や障がい者、母子家庭（ひとり親家庭)、生活困窮(貧困)など社会福祉、社会保障の様々なところで当たり前のように使われています。何でもかんでも自立支援という言葉が使われ、それがすべてのようになっていないでしょうか。
　介護保険下での施設ケアマネジメントについても、しきりに「自立支援こそが施設ケアマネジメント」と声高に言っている高名な学者もいますが、どのような意味で使っているのでしょうか。最近の政策動向や学者たちの発言などを見ていると、自立支援という言葉が虚ろに響いてくることがあります。
　「強さ」こそが価値あるものとされていないでしょうか。「強い個人」を求める社会は、結局は「弱い個人」を排除していく社会に他なりません。「弱さ」を認めることの大切さを、今一度立ち止まって考えてみませんか。

　ところで、認知症の人への対応は、なかなか難しいと思うことがあります。会話をしていると、話した片っ端から忘れてしまい、10秒も経たないうちに同じ質問や要求、言葉かけをしてくることがあります。本当に瞬時に忘れてしまっているのでしょうか。認知症の人と話をしていると、本人が言いたいことで頭の中が一杯になっていて、こちらの話しを聞くスペースがとても小さくなって、記憶するところまでにすすんでいないのではないかと思えることがしばしばあります。そのようなとき、本人の記憶の隙間にどのように潜り込んでいこうかと考えるのですが、なかなか上手くいかないことも多く、時間をかければ本人のことが分かるというのではないのですが、もっと本人のことを知らなければいけないなと思ってしまいます。

　１月の研究会については、先にお知らせしていますが、研究会の終了後に、懇親会を予定しています。 参加希望者は、できるだけ事前にご連絡下さい。

＜１月研究会＞
日時：　１月１４日（土）１３：３０〜１６：３０
　　　　会場は１３：００〜１７：００使用です。
会場：　CHUTOホール803

＜２月研究会＞
日時：　２月２５日（土）１３：３０〜１６：３０
　　　　会場は１３：００〜１７：００使用です。
会場：　CHUTOホール803

＜３月研究会＞
日時：　３月２５日（土）１３：３０〜１６：３０
　　　　会場は１３：００〜１７：００使用です。
会場：　CHUTOホール803