福祉と介護のマネジメント研究会

　「地域共生社会」の国の方針がどのように具体化されるかという大きな課題がありますが、３月６日(火)に全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議が開催されました。議題は、平成30年度介護報酬改定や介護人材の確保、認知症施策の推進などについてでした。
　介護報酬については、１月２６日に開催された社会保障審議会介護給付費分科会で示されていますので、既にご存じの方が多いと思います。この中でいくつか気にかかることを挙げると、まず、訪問介護事業で介護福祉士等は身体介護を中心に担うこととし、生活援助中心型については人材確保を図るため、生活援助中心型のサービスに必要な知識等に対応した研修を修了した者（現在の訪問介護員の要件の130時間以上の研修は求めない）が 担うこととしています。研修カリキュラムについては、省令改正、告示改正、通知改正で示されますが、「対人援助」の専門性をどのように確保するかが問われてきます。訪問介護におけるサービス提供責任者の責務の明確化や訪問介護にともなうケアプランの適正化、訪問・通所リハビリテーションにおけるリハビリテーションマネジメント加算算定要件の細分化、通所介護におけるアウトカム評価の創設などをはじめ、居宅介護支援についても変更があり、他居宅介護支援事業者との共同事例研究会の実施などが算定要件に加えられています。
　これらの改定によって生活支援の本質が変質しないように、具体的な取り組みの工夫などがさらに必要になってくるでしょう。また、教育研修などを担当する指導者は、受講者に「どうすれば目標を実現できるか、どのように目標に到達していくか。」などについて、明確に提示、提案していくことも必要でしょう。

それでは、３月以降の研究会の日程をお知らせします。 毎月中旬に開催したいと思っていましたが、会場確保の関係もあり、５月までは下旬になってしまいました。

＜３月研究会＞
日時：　３月２４日（土）１３：３０〜１６：３０
　　　　会場は１３：００〜１７：００使用です。
会場：　CHUTOホール８０４

＜４月研究会＞
日時：　４月２１日（土）１３：３０〜１６：３０
　　　　会場は１３：００〜１７：００使用です。
会場：　CHUTOホール８０４

＜５月研究会＞
日時：　５月２６日（土）１３：３０〜１６：３０
　　　　会場は１３：００〜１７：００使用です。
会場：　CHUTOホール８０４