12月です ― 2019年12月01日 23時33分13秒
12月を「師走」という呼び方はマスメディアを始め、ずいぶん定着しているように見えます。日本では、旧暦12月を「師走」とか「極月」と呼んできましたが、新暦になってもそのまま使われていますね。
グレゴリオ暦(1582年から)で年の第12の月(最後の月)をDecemberというのは、その前のユリウス暦(B.C.45年から)以前のいわゆるローマ暦「10番目の月」(ラテン語「第10の」decem)と数えられたことに由来しているといわれます。 ローマ暦を始め、当事の先進文明国では穀物(大麦など)の収穫が始まる春(3月起算)から数えて10番目ということですね。グレゴリオ暦は、時のローマ教皇が、キリストの復活の日を決定するうえで基本となる「春分の日」(3月21日)が、ユリウス暦ではずれてくることから、コペルニクスなどに意見を求めたりしましたが、なかなか意見がまとまらず、およそ65年後に実現したのでした。
暦は、元来、重要な食糧である穀物の収穫時期や魚、動物の狩猟時期を知り、自然界の法則を知るためにつくられたものであり、そのため、権力と深く結びついていました。
16世紀後半に多くの国で「1月1日」が新年の始まり(元日)になりましたが、生活上、宗教上は現在でも異なることが多いのです。
しかし、世界的視野から見ると経済活動などさまざまな領域でグローバル化が進んでいます。
「グローバル化」ということばは、世界を一つの共同体とみなす地球主義のように聞こえますが、多国籍企業(特にアメリカ)による市場の寡占、独占固定化を意味しています。資源を持っていてもそれを使いこなせない国は、先進国の多国籍企業の傘下に入ることを余儀なくされ、「持てる者」がますます富み、資金・資本に乏しい国と企業は支配されていき、それぞれの国においても貧富の差は極端に広がり、少数の者が富を独占する社会となっていきます。アメリカから発信された新自由主義(無規制資本主義)とセットになり、各国の多くの人々の生活や文化は危機に瀕しているともいわれます。自分たちの生活にはあまり関係ない、難しいことは考えないといっている間に、日本も大きな濁流に飲み込まれているようです。
世界標準時でものごとをすすめなければならない社会(コンピュータに依存する社会はその現れ)は、「時の統一」をしなければますます混乱してしまいます。そのことは、人間にとってよいことなのか、そうでないのか、深い意味が横たわっています。
「グローバル化」はコスモポリタニズム(cosmopolitanism)と同じように見られますが、コスモポリタニズムは全世界の人々を自分の同胞(コスモポリタン(地球市民))ととらえる思想で、世界市民主義・世界主義とも呼ばれます。古代ギリシャから連綿として続く、人間の理性に沿った生き方で「人種、言語の差を乗り越えた世界平和には全ての国家を統合した世界国家を建設」することを説いています。
私たちをとりまく情勢を単に少子・高齢社会が深刻になっているとみるだけでは、ミクロもメゾ、マクロの課題もとらえることができないかもしれません。地域の共同体機能がなぜ脆弱化したのかということの本質的意味に向き合わずに、小手先のことだけに終始しているようであれば、「モグラたたき」のモグラを叩くことすらできないかもしれません。現在、国の政策上も「つなぐ」ことの必要性が強調されていますが、どこに「つなぐ」のか、「つなぐ」先が希望に結びついていくのかなど、関わる人々が確信を持てるにはどうすればよいのかを考えてみる必要があるのではないでしょうか。
12月からの研究会の予定です。
事例研究、事例検討を希望される方は事例をまとめた資料を1部(提出用)をご持参ください。事前に送っていただければ、参考資料などを準備できるのでありがたいです。(期日が迫っていると準備できませんが)
<12月研究会>
日時: 12月21日(土)13:30〜16:30
会場は13:00〜17:00使用ですが、入室は、私が事務所で手続きしてからとなります。
会場: 名古屋国際センター 第2会議室(5階)
※研究会終了後は懇親会(望年会)です。
<1月研究会>
お休みです。
<2月研究会>
日時: 2月1日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<3月研究会>
日時: 3月7日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<4月研究会>
日時: 4月4日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<5月研究会>
日時: 5月16日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<6月研究会>
日時: 6月20日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<7月研究会>
お休みです。
<8月研究会>
日時: 8月1日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<9月研究会>
日時: 9月19日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<10月研究会>
日時: 10月17日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
グレゴリオ暦(1582年から)で年の第12の月(最後の月)をDecemberというのは、その前のユリウス暦(B.C.45年から)以前のいわゆるローマ暦「10番目の月」(ラテン語「第10の」decem)と数えられたことに由来しているといわれます。 ローマ暦を始め、当事の先進文明国では穀物(大麦など)の収穫が始まる春(3月起算)から数えて10番目ということですね。グレゴリオ暦は、時のローマ教皇が、キリストの復活の日を決定するうえで基本となる「春分の日」(3月21日)が、ユリウス暦ではずれてくることから、コペルニクスなどに意見を求めたりしましたが、なかなか意見がまとまらず、およそ65年後に実現したのでした。
暦は、元来、重要な食糧である穀物の収穫時期や魚、動物の狩猟時期を知り、自然界の法則を知るためにつくられたものであり、そのため、権力と深く結びついていました。
16世紀後半に多くの国で「1月1日」が新年の始まり(元日)になりましたが、生活上、宗教上は現在でも異なることが多いのです。
しかし、世界的視野から見ると経済活動などさまざまな領域でグローバル化が進んでいます。
「グローバル化」ということばは、世界を一つの共同体とみなす地球主義のように聞こえますが、多国籍企業(特にアメリカ)による市場の寡占、独占固定化を意味しています。資源を持っていてもそれを使いこなせない国は、先進国の多国籍企業の傘下に入ることを余儀なくされ、「持てる者」がますます富み、資金・資本に乏しい国と企業は支配されていき、それぞれの国においても貧富の差は極端に広がり、少数の者が富を独占する社会となっていきます。アメリカから発信された新自由主義(無規制資本主義)とセットになり、各国の多くの人々の生活や文化は危機に瀕しているともいわれます。自分たちの生活にはあまり関係ない、難しいことは考えないといっている間に、日本も大きな濁流に飲み込まれているようです。
世界標準時でものごとをすすめなければならない社会(コンピュータに依存する社会はその現れ)は、「時の統一」をしなければますます混乱してしまいます。そのことは、人間にとってよいことなのか、そうでないのか、深い意味が横たわっています。
「グローバル化」はコスモポリタニズム(cosmopolitanism)と同じように見られますが、コスモポリタニズムは全世界の人々を自分の同胞(コスモポリタン(地球市民))ととらえる思想で、世界市民主義・世界主義とも呼ばれます。古代ギリシャから連綿として続く、人間の理性に沿った生き方で「人種、言語の差を乗り越えた世界平和には全ての国家を統合した世界国家を建設」することを説いています。
私たちをとりまく情勢を単に少子・高齢社会が深刻になっているとみるだけでは、ミクロもメゾ、マクロの課題もとらえることができないかもしれません。地域の共同体機能がなぜ脆弱化したのかということの本質的意味に向き合わずに、小手先のことだけに終始しているようであれば、「モグラたたき」のモグラを叩くことすらできないかもしれません。現在、国の政策上も「つなぐ」ことの必要性が強調されていますが、どこに「つなぐ」のか、「つなぐ」先が希望に結びついていくのかなど、関わる人々が確信を持てるにはどうすればよいのかを考えてみる必要があるのではないでしょうか。
12月からの研究会の予定です。
事例研究、事例検討を希望される方は事例をまとめた資料を1部(提出用)をご持参ください。事前に送っていただければ、参考資料などを準備できるのでありがたいです。(期日が迫っていると準備できませんが)
<12月研究会>
日時: 12月21日(土)13:30〜16:30
会場は13:00〜17:00使用ですが、入室は、私が事務所で手続きしてからとなります。
会場: 名古屋国際センター 第2会議室(5階)
※研究会終了後は懇親会(望年会)です。
<1月研究会>
お休みです。
<2月研究会>
日時: 2月1日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<3月研究会>
日時: 3月7日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<4月研究会>
日時: 4月4日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<5月研究会>
日時: 5月16日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<6月研究会>
日時: 6月20日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<7月研究会>
お休みです。
<8月研究会>
日時: 8月1日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<9月研究会>
日時: 9月19日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<10月研究会>
日時: 10月17日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
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