<重要!>5月の研究会も中止します!2020年04月29日 08時23分11秒

新型コロナウィルスは、日本と世界の現状がはらんでいる問題を表面化させてしまいました。もちろん、日本と世界各国の問題は異なることも多いのですが、共通している問題もあります。それは何か、みなさん考えてみましょう。

ところで、「この2週間が瀬戸際です」と何度繰り返されたことでしょうか。自宅待機とされた人が亡くなり始めると、ついには、「専門家」といわれる人たちが、「4日間は自宅で様子を見ろとは言っていない」と言い出す現状に接し、本来、科学者が持っているはずの「未知のもの、未知のことに対する謙虚さ」はどこに行ったのか、研究のための研究、政治にすり寄る研究、自己保身がさらに蔓延し始めているのかと悲しくなります。
日本のウィルスは中国型よりも欧米型が多いというような最新の感染症研究が発表され、疫学的な対策に政治を持ち込んだ結果の対策の迷走なども垣間見ることができます。

今年の3月から4月と、学校教育は異常な状態が続いています。3月は突然休校になったかと思うと、いきなり卒業式と終業式は中止しますとなり、子どもたちの人生にどのような影響を及ぼしているでしょうか。そして、4月になると入学式は無し、あっても新入生は各教室でオンラインで終わりという今までに無かったできごとです。さらに、これを機会に学年の始まりを9月スタートにしてはどうかという声も大きくなり、現実味を帯びてきました。そうなると、現在在学中の子どもたちは、半年分の調節をどうするのかという問題が生じてきます。
大学は入学式はおろか、いつになったら授業が始まるのという状態で、学生も放置されています。休講要請に対して授業をどうするか、文部科学省の「単位認定」の縛りをどうするのか、大学の能力が問われています。
早々にオンライン授業を決定し実施している大学も一部にはありますが、多くの大学は準備が整わないなどで5月の中旬から始めますとか大慌てですが、15コマのうち、3コマとか5コマの時間は既に過ぎている中で、学生たちへの「教育保障」はかけ声だけという感もあります。逆に、勉強しない学生が一気に増えるし、対面授業再開後には大学の授業崩壊が起きるのではないかという意見もあります。
私は、そもそも現在の大学とは何か(昔の大学の本来のあり方はということではなく)ということを考え直す必要があるのではと思っています。

また、先月にも記載しましたが、3月時点では根拠が明確でない強制的な「同調圧力」が蔓延していましたが、4月になると一層「いつか来た道」と同様の圧力がさらに強化されています。「三密」というスローガンのもと、スケープゴートにされる職種や個人への差別が急速に拡がっています。SNSで炎上しているパチンコ店の問題にしても、長年ギャンブル依存症の人への対策を怠り、財政のことだけで公営ギャンブルなどをすすめ、むしろ、依存症対策を放置してカジノ設置を政府が推進している現状はどういうこと、店名公表した首長たちはカジノ誘致を積極的にしていたのでは、とつい首をかしげたくなってしまいます。根本的なことを考え直す機会とせず、その場その場の場当たり的に政治的人気をとろうとするポピュリズムが、重要なことを見えなくしてしまいます。この先、将来のことを頭の隅にでもいいから置いて対応することが大切と思います。
営利を追求し、合理性、便利性を優先してきて、農水産業や工業を国内から海外へ流出させてきた日本のあり方が、問題を一層大きくしていることにも目を向けることも大切と思います。
技能実習生を安価な労働力として(それ以下と考えている人たちもいますが)利用してきた結果にも目を向けて欲しいと思います。

介護の場面でも深刻です。本質的な課題に取り組んでこなかったことが、新たな家庭崩壊を招くことにもなってきています。

ある研究者が、科学の進展は必要だが、このような時期だからこそ、哲学(人のあり方、社会のあり方について考える)が必要だといっています。(この人は哲学者ではありませんが)
「だから、私はこう考える」「だから、私はこのように行動する」ということが、実際に必要になってきています。

いろいろな情報と知見に基づいて見立てと見とおしを考えた結果、
同調圧力に屈することではまったくありませんが、5月16日(土)の研究会も中止とします。
なお、今後の研究会は開催を前提にしていますが、状況の推移と的確な情報に基づいて判断していきます。
グループLINEでもお知らせしますが、研究会関係者への周知をお願いします。

このような機会だからということで、ZOOMなど実況型オンラインミーティングが一気に増えてきています。研究会でも取り入れようかとも思ったのですが、有料と無料では制限時間などのサービスも異なるので、なかなか適した方法がありません。安全かつ利用しやすい方法があれば紹介してください。検討します。

3月に検討予定であった事例に関係する「視点」や「情報の着眼点」などについて、近日中にアップしようと思っています。(オンライン授業の準備が意外と手間がかかるので、合間を見て)

再開するときは次の日程ですので、よろしくお願いします。
また、今年度の介護支援専門員関係の法定研修などで日程変更しているものが増えています。スタッフで係わる方は、自己研鑽を怠らないようにしましょう。私も2月に買い込んだ書籍を片っ端から読んでいます。

<6月研究会>
日時: 6月20日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<7月研究会>
お休みです。
<8月研究会>
日時: 8月1日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<9月研究会>
日時: 9月19日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<10月研究会>
日時: 10月17日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<11月研究会>
日時: 11月14日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<12月研究会>
日時: 12月12日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2021年1月研究会>
日時: 1月16日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2021年2月研究会>
日時: 2月13日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2021年3月研究会>
日時: 3月20日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(3階)