今年も年の瀬が近づいてきました2020年12月04日 22時12分18秒

今年も年の瀬が近づいてきました。
しばらくブログを更新しなかったことをお詫びします。
また、例年であれば、望年会の予定をお知らせするところですが、今年は残念ですが「忍耐のとき」です。

12月になると、京都では(全国あちらこちらでも)「大根焚き(だいこだき)」が行われます。千本釈迦堂(大報恩寺)の「成道会法要」や了徳寺の「鳴滝大根焚き」が有名ですが、千本釈迦堂の「大根焚き」は釈迦が悟りを開いたとされる12月8日に法要が営まれるのに合わせて振る舞われます。聖護院大根のホクホク感がなんともいえない冬の風物詩です。
大根といえば、おでん、関東煮のもおいしいですね。静岡で夏でも真っ黒な出汁に浸かっているおでんを見たときはびっくりしましたが、粉末になっている削り節と青海苔をかけて食べると美味しくて、それからは普通のおでんにも青海苔と削り粉をかけて食べるようになりました。
また、冬至の日に南瓜を食べると風邪を引かないといわれ、長い歴史の言い伝えもこの時期になると意識してしまいます。
12月の京都の風物詩では31日大晦日の「をけら詣り」は欠かせません。八坂神社の「をけら灯籠」から神火を吉兆縄に移し、元旦に「をけら火」を火種にしてお雑煮を焚き、お茶を沸かしていただくと一年の無病息災を願うというものです。「非科学的」、迷信といわれるかも知れませんが、心のやすらぎを得るうえで、また、一年の区切りとして大切にしておきたい風習と思っています。

古代から、人は自分の力を超えた「大いなる力」に崇敬の念を抱き、自分自身をふり返る、内省するときには、例えば「お天道様が見ている」などと言ってきました。人や自然を大切にするものの見方は、「大切なもの」を輝かせる働きもしていました。また、「守るべきもの」を見えるようにしてきました。

ところで、12月8日は日本がアメリカに真珠湾奇襲と同時に宣戦布告し、世界大戦へと拡大した日でもあります。
12月8日は釈迦の悟りを開いた日というだけでなく、キリスト教(特にカトリック)では「無原罪の聖マリア」の祭日としてとても重要な祭日の一つになっています。(ちなみに、8月15日は「聖母の被昇天」の祭日、1月1日は「神の母聖マリア」の祭日で、これらの日も特に重要な祭日です。)そのような日に戦争を始めたことは、日本の将来を暗示させるものだったといえるかも知れません。

「年の瀬」の「瀬」とは川の流れのなかで勢いを増している浅い部分ですが、何故か「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」と始まる「方丈記」(鴨長明)を思い出してしまいます。京都郊外で一丈四方(方丈)の庵に住み、この世の摂理や無常観を人生論のような自伝の体裁で表した本(文学)は、味わい深いものです。
時の連続性の中で、「年の瀬」は連続性と非連続性の接点となっていることで、ふと目を留めて眺めてみるのも面白いかなと思います。

今月も会場の名古屋国際センターからは今までと同じ指示が出ております。
みなさん、会場からの指示をよく読んだうえで出欠席の判断をして、出席の時はご協力お願いします。
なお、研究会例会に出席される方で、6月以降で初めての方は、氏名、自宅住所、連絡先などわかるように(名刺に添え書きするなど)して、当日提出してください。前回出席された方は、名簿に印をつけてください。

12月以降の研究会の予定です。

<12月研究会>
日時: 12月12日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2021年1月研究会>
日時: 1月16日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2021年2月研究会>
日時: 2月13日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2021年3月研究会>
日時: 3月20日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2021年4月研究会>
日時: 4月17日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第1研修室(3階)
<2021年5月研究会>
日時: 5月22日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2021年6月研究会>
日時: 6月19日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2021年7月研究会>
日時: 7月17日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2021年8月研究会>
日時: 8月21日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)