私たちはどのような社会に生きているのでしょうか2022年04月06日 06時50分16秒

毎日、ウクライナのことが新聞やテレビで報道されていますが、それに呼応するかのように日本でも政治家や自称元政治家たち、ポピュリズムに頼っている人たちの発言もエスカレートしています。
戦争は決して肯定されるものではありません。私たちは、なぜ戦争が煽られていくのか、考える必要があるのではないでしょうか。

ところで、わたしたちの生活をとりまき、かつ、基盤となっているものに「規範」があります。日本は「法治国家」といわれています。そのことの意味はここではふれませんが、法律によって社会や経済が規定されたりしていることはまちがいありません。
「誰のための法か」ということをよく聞きますが、そもそも「法」とは何かということがどの程度の人が理解しているのかということを考えると、人々の生活に密接な存在でありながら遠い存在となっていると思わざるを得ません。
法が厳格に適用されるとどうなるのか、あるいは、法の規定をどのように解釈し運用していくのかなど、多くの人にとっては自分に直接関わる事態にならなければ、法のもつ意味はなかなか知られることがないかも知れません。法令に「責務」を規定してあっても罰則規定がなければ法令遵守が名目に終わってしまっていることはないでしょうか。社会経済活動に関わる人にはコンプライアンス(法令遵守)が求められるとよくいわれますが、どのような範囲であれば遵守していることになるのでしょうか。
また、法の運用が恣意的に行われるとどうなるでしょうか。
法とは何か、日本においてさまざまな法はどのような成り立ち、働きをしているのか、私たちと法の関係について考えることはとても大切なことと考えます。

4月研究会は、4月23日(土)に会場(名古屋国際センター)とオンラインの併用型を予定しています。会場に来られない方はオンラインで(会場の都合などで万全にはできませんが)参加できます。

今後、次の日程で開催予定していますが、情況により中止(休会)、またはオンライン(Zoo mmeeting)することがありますので、直前の連絡も含めて、確認してください。
また、会場使用にあたっての注意事項(以前に記載しています)も遵守していただきます。
不明なことがあれば、LINEかE-mailか、このブログのコメント欄(原則、コメントについては一般公開しません)から連絡してください。

<2022年4月研究会>
日時: 4月23日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
オンライン(Zoomミーティング)を併用する予定です。
<2022年5月研究会>
日時: 5月21日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2022年6月研究会>
日時: 6月25日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2022年7月研究会>
日時: 7月23日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2022年9月研究会>
日時: 9月3日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2022年9月研究会>
日時: 10月8日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2022年9月研究会>
日時: 11月12日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2022年9月研究会>
日時: 12月10日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)

5月の北半球は、春や夏の訪れを祝う月です2022年04月25日 23時00分57秒

5月(陰暦4月)は賀茂祭(葵祭)の月です。古代に始まり、途中中断されたものの、今日に続く数少ない祭の一つです。葵祭、7月の祇園祭は観光客が殺到する祭ですが、日本の国家形成の歴史的背景などを知ることができる重要な祭祀となっています。
世界に目を移すと、5月1日はヨーロッパ各地で「夏至祭(メイポール)」などが行われます。古代ローマ帝国がヨーロッパ全土に勢力を拡大して行く中で、古代ローマの祭がそれぞれの地域の祭と結びついていき、春の訪れをお祝いし、豊穣の女神に夏の豊かな実りを願い(予め豊穣を感謝する儀式にもなりますが)、未婚の男女の出会いと交流の場となっていきました。広場の中央にメイポールを立て、その周りでダンス(いわゆるフォークダンス)を踊ったり、子どもたちによる劇(春の聖霊が冬の悪霊を退治する)やパレードなど、地域により異なりますが、キリスト教がヨーロッパに拡がる以前からの民俗文化が続いています。もちろん、春の収穫祭などを起源とするユダヤ教の祭と、それを受け継ぎながらも新たな装いの祭としたキリスト教が根付く中で、復活祭から続く聖霊降臨祭とあわせる形で今日まで残ってきました。
ヨーロッパでは、前日はサバト(魔女の夜会)といわれ、キリスト教の「諸聖人の日」の前日はケルトなどで聖霊を祭る夜として「ハロウィン」の文化がありました。アメリカはその流れを汲んでいます。日本では、あくまでも商業ベースですが。
また、「労働者の祭典」(死語に近い過去の言葉になっていますが)といわれる「メーデー」は、人々がお祝いするメイポール祭につなげるようにして始まったともいわれています。

古代から「春を待つ」ということは生きる希望で、草木の芽吹きから命の復活、よみがえりなどを象徴するものでした。そこから「永遠の命」などの考えが生まれていきました。
明日香村の高松塚古墳の壁画で有名な四神獣(青龍、朱雀、白虎、玄武)が東西南北の方向、四季、人生の時期を示していることは、私も講義で度々触れています。東、春、若年期を顕す青龍(ここから「青春」となる)、南、夏、壮年期を顕す朱雀(「朱夏」)、西、秋、熟年期を顕す白虎(「白秋」)、北、冬、老年期を顕す玄武(「玄冬」)には、四季のはっきりした世界の中で暮らしていた先人たちの想いが見えてきます。

死を迎えずに生きながらえることが人々の願いなのかと考えると、仏教もキリスト教も「生と死」があるからこそ、季節の移り変わりがあるからこそ生まれてきた「思想」であるでしょう。「どのように生きるか」「どのように在るか」ということは、死を肯定し、死を受け入れるからこそ意味を為すと考えます。
日本では死を忌み嫌う慣習が根強いですが、反面、死を美化して戦争を正当化するという歴史と人々の意識の問題が社会のあり方を現在でも左右しているように思われます。

「生と死」についてきちんと考えることは、とても大切なことと考えます。

さて、5月研究会は5月21日(土)に会場(名古屋国際センター)とオンラインの併用型を予定しています。会場に来られない方はオンラインで(会場の都合などで万全にはできませんが)参加できます。

今後、次の日程で開催予定していますが、情況により中止(休会)、またはオンライン(Zoo mmeeting)することがありますので、直前の連絡も含めて、確認してください。
また、会場使用にあたっての注意事項(以前に記載しています)も遵守していただきます。
不明なことがあれば、LINEかE-mailか、このブログのコメント欄(原則、コメントについては一般公開しません)から連絡してください。

<2022年5月研究会>
日時: 5月21日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
オンライン(Zoomミーティング)を併用する予定です。
<2022年6月研究会>
日時: 6月25日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2022年7月研究会>
日時: 7月23日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2022年9月研究会>
日時: 9月3日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2022年9月研究会>
日時: 10月8日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)
<2022年9月研究会>
日時: 11月12日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第3研修室(4階)
<2022年9月研究会>
日時: 12月10日(土)13:30〜16:30
会場: 名古屋国際センター 第2研修室(3階)